2017.07.05
武術の稽古を休むとき、さまざまな理由で、自分の中の甘えを正当化しようとすることがある。
しかしその理由は本当に避けられないものなのだろうか?
稽古のある曜日と時間はずっと以前から変わらない。
その仕事は本当にその曜日のその時間帯にしかできないものなのだろうか。
その用事は本当にその曜日のその時間帯にしなければいけないものなのだろうか。
その友人とは本当に稽古の時間帯にしか会えないのだろうか?
稽古に出られない理由はいくらでも考えつくかもしれないが、そこで一度立ち止まって考えてほしい。
本当は自分自身でも気づいているはずである。自分自身の甘えと心の弱さに。
思い出してほしい。入門を決意したときに自分の思い描いた未来を。
誰しもが、日々精進し自分を鍛えあげ、心身ともに武道家として成長しようと思ったのではないだろうか。
それなのに今の自分はどうだろう。稽古がある時には休む理由を考え、稽古の無い日に自主稽古に励むこともしない。
そんな自分を誰よりも自分自身が知っている。
道場というのは所属するだけの場所ではない。稽古を積み重ね自分自身が成長する場所なのだ。
できない理由をとうとうと並べ立てるよりも、できる理由を絞り出そう。
そこには自分自身が誇れる自分が待っている。