2010.05.01

遅刻

遅刻についての考え方は、各流派、各道場によってそれぞれ異なるとは思うが、私自身は善意に解釈することにしている。

一日にまとめて10時間稽古をするより、10日間毎日1時間稽古をするほうが上達するのはあたりまえで、毎日ほんの少しでもいいから体を動かす癖をつけることが大切だ。

しかし弟子たちはプロの格闘家、武道家でもないし、稽古の目的は人それぞれ違う。仕事や家庭がまずありきという弟子がほとんどだ。もちろん稽古が最優先というのならそれにこしたことはないが、なかなかそうではない。仕事終わりに遅刻をしてでも稽古に駆けつけようとする意欲が大事なのだ。極端な話、終わり5分の参加でも、稽古に対するモチベーションの維持という点では大きな力を発揮する。

なかには本当にさぼりたい、なんとなく行く気がしないという意味で故意に遅刻をする者もいるかもしれないが、ほんの短い時間でも参加し続けることにより気持ちが前向きになり、結果的に上達して、稽古が楽しくなることのほうが多い。